2005年08月26日

かわいそうなかめ

かわいそうな かめ

「かめが しんだあ.かめが しんだあ.」
かめいはの 人が さけびながら,せんきょじむしょに とびこんで きました.
げんこつで つくえを たたいて,なきふしました.
わたしたちは,かめの じむしょに かけつけました.どっと どあの 中へ ころがりこんで,
やせた かめの 体に すがりつきました.
かめの 頭を ゆすぶりました.足を,はなを なで回しました.
みんな,おいおいと 声を あげて,なきだしました.
その 上を,またも 刺客を つんだ こいずみの せんきょかーが,
ごうごうと ひろしまの 空に せめよせて きました.
どの 人も,かめに だきついた まま,
「せんきょを やめろ.」
「せんきょを やめて くれ.やめて くれえ.」
と,心の 中で さけびました.
あとで しらべますと,たらいぐらいも ある 大きな とうひょうばこには,
いっぴょうの かめいひょうさえも 入って いなかったのです.
その かめも,今は,この おはかの 下に しずかに ねむって いるのです.

せんきょじむしょの 人は,目を うるませて,話しおわりました.
そして,ふぶきのように,さくらの 花びらが ちりかかって くる.
かめの おはかを,じっと 見つめて なでて いました.
posted by t3ttt at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | m9(^Д^)プギャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。